人類愛護淫魔団体 フィリア・クルス

基本情報

フィリア・クルス

「人類愛護淫魔団体」を名乗るサキュバスの組織。
あらゆる異世界に進出し、「救済」と称した侵略、誘拐、プロパガンダ活動を行っている危険な集団。

時空移動船 フィリア・クルゥズ

フィリア・クルスの拠点となっている、全長42.6kmの超巨大浮遊船。
中には無数の「クルービー」と呼ばれる淫魔が乗っている。
クルービーの全てがメスであり「人間」として権利と義務を与えられている。
一方でヒト族のオスは「オバナ」と呼ばれ、動物・備品・クルービーたちの食料として"飼育"されている。

蜂魔族(ほうまぞく)

フィリア・クルスのサキュバスの総称。
昆虫のハチのような生態と社会文化を形成していることからそう呼ばれている。
イールデ人よりも高い体力と再生能力を持っているが、不死ではないうえ、寿命も短い。

龍(リウ)

フィリア・クルス内の各部署の幹部に君臨する強い力を持った淫魔に与えられる称号。
パシココの創り出す「ローヤラクト」という栄養豊富な成長増進物質を摂取する事で力を得ている。
頭にも飛膜が生えているのが特徴。

総合セクション:蜂龍(ホウリウ)
武力セクション:蟹龍(カイリウ)
技術セクション:栗龍(リツリウ)
魔術セクション:臼龍(キウリウ)

クルービー

フィリア・クルゥズの乗組員で「龍」以外の構成員の総称。
リーダーであるパシココの意向で、序列や階級を設けず、全員が平等の仕事量と報酬を与えられる。
ほとんどがパシココの卵から生まれた者で、それ以外は別種の人類を改造手術や魔術で淫魔の体へと変化させたもの。
クルービーの自己意識は基本的に弱く、ただ目の前の欲望に忠実な存在である。

各セクションと幹部サキュバス

総合セクション:ハニークイーン

最も人数の多い部署。
組織運営における業務や、外部組織との連絡交渉、船内の衛生管理、飼育生物の世話など、さまざまな雑務をこなす。
外部の人類へ向けたプロパガンダ商業の展開なども行なっている。

【テーマ・デザインモチーフ】
⚫︎橙色
⚫︎フォーマルスーツ
⚫︎軍服
⚫︎スポーツウェア

【蜂龍】妖淫帝 ラ・パシココ・ドゥパニスカス/La Pacycoco Depaniscus

身長:218cm
一人称:わたくし/あたし(公私で使い分けている)
性格:自然と動物(特にヒト)を愛している。几帳面だが、どこか抜けているような天然さがある。何を考えているか分かりにくい。
好きなもの:ハチミツ、金魚、ダイダイの軍艦巻き、映画。
(ダイダイ:アマノツカイと呼ばれる時空の狭間を泳ぐ「魚」の精巣。オレンジ色をしている。)
趣味:健康維持、アクアリウム作り。
大事にしているもの:調和、古い知人の写った写真

【詳細】
・人類愛護淫魔団体「フィリア・クルス」の女王。
彼女らの使う超巨大客船型時空移動船「フィリア・クルゥズ」の船長でもある。
リーダーとして「勇敢で、誠実で、強い女性」であろうと考えている。
彼女を崇拝する側になれば頼もしい存在だが、敵に回すと非常に厄介な相手となる。

・自然や動物を愛し、その延長線上で特に気に入っている種族の人類を愛護している。
彼女が組織の人間以外に対する接し方は「動物を可愛がっている」ようなもの。

・「吸収」という言葉に強い関心を示しており、知識や物理的な力、組織の権力的なものまで、あらゆるものを吸収して自分のものにしようとする。
多くの力を吸収し続け、ゆくゆくは「ハレハレ」と呼ばれる新人類を超えた大人物となり、人類を幸福へと導く野望を抱えている。

・「目的や手段は違えど、平和を目指す志は同じ」と見なしている異世界の巨大な人権団体「ライツキーパー」も将来的には吸収したいとパシココは考え、ちょくちょくコンタクトを取っては非常に迷惑がられている。

・記憶を受け継いだ淫魔を産む能力を持ち、意識を共有した自分のクローンや命を失った配下を大量に複製し、組織の維持と強化に繋げている。

・手に技術セクション製のグローブタイプの注射針を装着しており、必要に応じて相手の体に毒や鎮静剤を注射する。

・ハチミツのような甘い匂いがする。

【セリフ】
「文字と絵しか生み出せないガラスの壺なんかよりも、命を生み出す肉の壺の方が、ずっと価値があると思いません…?」
「 性愛に暴力なんてありませんよ? 愛なんですから」
「別に構いませんよ。私もいずれはああなります。それが私の供養になるのです。」

【関連アイテム】
・蜂蜜
・金管楽器
・針

【キーワード】
・ハチ
・黄金
・ハニカム構造
・吸収
・サキュビズム
・8455

パシココの開発ブランド・商品

Succubisme Healthcare
(サキュビズム・ヘルスケア)
サキュバスの思想に基づいた健康促進ブランド。
健康食品や健康グッズ(意味深)、パシココによるフィットネス動画の配信を行なっている。
Bee's kness (ビーズニーズ)
総合セクション管轄の食品ブランド。

⚫︎商品
【パシココ印のハニーコーク】
Bee's Kneesの主力商品。
侵略先の民間人へのイメージ戦略として開発され、無料配布されることもある(侵略したらその世界の金は意味がなくなるため)。
現在では催淫効果と抗うつ薬の効果を持つ成分が混入されており、強い自我が芽生え始めたグルービーの思考をコントロールするためにも使われている。
パシココ主演のCMが2種類あり、5ℓのハニーコークを一口で飲み干すパターンと、マニア向けにその後のおくびまで入れたパターンが存在する。おくびVer.は息を吐いた後の上品に口元を押さえる姿が、CMを見た者の何かを目覚めさせるという。

【エクスクラメーションチョコ】
ペロペロキャンディタイプの普通のチョコ。
ミルクチョコの土台に、上部はホワイトチョコ、下部はハート型いちごチョコというデザイン。
強度の問題で棒が上部についており、そこを持ってチョコを逆さまにすると謎の魔法でモザイクがかかる。
WAGGLE DANCE (ワッグル・ダンス)
こちらもイメージ戦略として作り出された普通のスポーツウェアブランド。
各セクションの雰囲気をモチーフにしたおしゃれなデザイン。
でもなんだか体型が強調されたり、肌の露出が多いような気も……
8BEETs (エイトビーツ)
電子楽器のブランド。
総合セクションのクルービーには専用の黒い電子トランペットが支給される。
船外活動の際、クルービーは出力が強化された専用モデルの装備が義務付けられており、衝撃波や音波による「抵抗」ができるが、これはあくまでパシココの倫理観による「銃を使わない人道的な防衛手段」という建前になっている。
さらにこのモデルにはスコープが付けられており、より一層銃のような見た目をしているが、パシココはこのモデルに「Destination」と名付け、あくまでも「旅の行き先を見るためのもの」という航海にちなんだものと言っているが、ぶっちゃけ空振り屋となっている。
Honeycomb Label (ハニカム・レーベル)
メディア業専門のブランド。
本の出版や楽曲のリリースなどで異世界人へのイメージ戦略を行っている。
パシココの自己啓発本が意外と売れている。
その他の保有ブランド名
「GOLDEN・PISTON」「HEXANET」「ほうまのしっぽ」など

ハニークイーン・クルービー「角蜂(ホーンズビー)」

頭脳にも体力にも秀でておらず、個性を持たない普通のサキュバスたち。
人員を多く要する仕事を担っている。
以下のメンバーはその数多く存在するクルービー班のうち、3745班に所属する者。

⚫︎ミツエ
かつてライツキーパーに所属していた、元イールデ人の新入りサキュバス。
成り行きでクルスに加入したが、慣れない淫魔の文化とパシココをはじめとする龍たちの狂気に当てられ、不安定になる精神を大量のハニーコークで抑え続けながら、ツツイ・クララに友情を抱いてしまった結果、人格が破綻してしまった。
本来なら人権を剥奪され動物として愛護されるべき精神状態になっているが、ツツイ・クララの命を消費するような仕事に自ら志願して数人分の働きを見せるようになったため、なんとか人間の職場にしがみついている。

⚫︎マヤー
ミツエの同期で、パシココを崇拝する蜂龍神教の信者。
癖っ毛でパッとしない田舎者のような顔をしている。

⚫︎ムサシ
顔にサイバネティック手術を受けた跡があるクルービー。
自我が強く、歯に衣着せぬ物言いで周囲から反感を買いやすい。

⚫︎メメン・トーニァ
物忘れが激しいクルービー。
髪がボサボサで、言動がやや野生的。

⚫︎モリ・マイン
トップスのボタンを開けている、少々だらしない部分のある脱力系ギャルのクルービー。
「死は救済」と考えるタイプ。

⚫︎シリゾキ
老化に差し掛かり、能力が衰えて女王の座を他のパシココに託して「龍」を引退したパシココ。
階級や業務内容は他のグルービーと同じになる。
強く大きな女王のパシココと見比べると、小さくなった背中に哀愁が漂っているように見える。

量産型人造人間「ツツイ・クララ」

身長:160cm
一人称:わたし
性格:常に笑顔だが、人間味がなく、無個性。
好きなもの:
趣味:
大事にしているもの:

【詳細】
フィリア・クルスでクルービーに混じって組織運営に携わっている量産型人造人間。
パシココがビャッコパシティで手に入れた人造人間製造技術を流用している。

自我を持たないように作られており、新人クルービーが与えられた業務を拒否して業務が滞った場合や、クルービーの命を消費するような仕事を代わりに任されている。

また、その作られた天使のような笑顔から、クルービーや収容された異世界人のメンタルケアや、異世界向けの映像メディアコンテンツ、組織のマスコットキャラ的な運用などにも使われている。 書類上の扱いは「人間」ではなく「備品」であり、一部のクルービーからは「悪魔に使役される天使」とも呼ばれている。

食用も可能で、肉質はサーモンに近い。

用途に合わせて、さまざまな種類のクララが製造されている。

【セリフ】
「サー! 了解です」
「シェイク・シェイク・モン・モン♪」

【関連アイテム】
・イクラ
・金魚
・木彫りのクマ

【キーワード】
・筒
・魚卵
・悪魔に使役される天使
・2213

⚫︎ホールロイド・クララ

身長:約160cm

汎用的に使われているクララシリーズ。
船内での雑務をこなす他、淫魔と交わることに抵抗のある人間の対応や、異世界の人類向けプロパガンダ映像の「人類役」などに使われている。

⚫︎エンゼル・クララ

身長:約160cm

フィリア・クルゥズの動物飼育区画にある、ヒト族専用の「有限天国」というエリアで、書類上は動物として飼育されている人間の世話をしている。
オレンジ色のジャージメイド服姿で、主に体が出来上がったばかりのクララが研修を兼ねてここで働いている。

有限天国のヒト族は知能が低下しており、小さな出来事も不安に感じてしまう場合があるため、エンゼル・クララが職務中に負傷した場合、たとえ擦り傷であっても翌日からは有限天国の外に異動となるか、損傷の場合によっては「処分」されている。
そのため、有限天国上がりのクララは、人間のクルービーから「堕天使」と陰で囁かれることも多い。

⚫︎プルーシュ・クララ

身長:約30cm

ぬいぐるみ頭身の体になったクララ。
指がなく、仕事能力も通常のクララに比べて大きく劣り、歩いて喋る以外のことはほとんど出来ない。
人間性を奪われたクララだが、対人恐怖症の人間へのコミュニケーションツールとして量産されている。

こんな見た目だが、通常のクララと同じ、人工生命体である。

⚫︎アクアリウム・クララ

全長:約180cm

生物好きなパシココが観賞目的のために技術セクションに作らせた品種改良クララ。
元々魚類だった種族を無理やり人間型に進化させたものを、再び水生生物へと先祖返りさせた。
パシココはコレを飼育区画の巨大な水槽で数十匹ほど飼育し、世話をする以外にも、水槽の中に入って一緒に泳いだりして日々の疲れを癒している。

言語能力を失い、知能もほとんど持たず、人間が水槽に近寄ると、笑っているように見える顔で群れをなして集まってくる。
このペットを見たクルービーの中には、そのコンセプトのおぞましさにえずきを抑えられない者も少なくない。

⚫︎カーシニゼーション・クララ

身長:約160cm

武力セクション用にカスタマイズされた戦闘用モデル。
主に使い捨て兵士としての運用や、クルービーの人員不足を補う用途で使われている。

人格や表情は他のクララと同一だが、力を制御するリミッターが外されており、命令されれば腕の骨が剥き出しになるまで相手を殴り続ける殺人マシーンと化している。

武力セクション:ファイトクラブ

暴力を好まないパシココだが、防衛力や交渉の手段としての軍事力は保有すべきという考えから設けられた部署。
主任であるマイヤーの激しいパワハラにより、戦場よりも船内の方が致死率が高いとまで言われている。

【テーマ・デザインモチーフ】
⚫︎赤色
⚫︎軍服
⚫︎パンクロック
⚫︎デスメタル

【蟹龍】カニン・マイヤー・シザース/Canin Mayer Scissors

身長:162.2cm (通常時)
一人称:オレ
性格:凶暴で人間嫌い。
好きなもの:バイク、生肉、特撮。
趣味:喫煙、ボウリング。
大事にしているもの: 自分の命、ペットのクラブモン。

【詳細】
・「暴力二番手」の名で知られる、武力セクションの主任。

・非常に素行が悪く、息を吐くように差別用語を連発する。
また、パシココ以外の幹部やクルービー、クララに対し頻繁に暴力を振るうため、普段はパシココに魔力を封印され、身長も小さくなっている。
マイヤーの力の大半は魔力に依存しているため、普段の力は全力の2割しか使えない。
元の身長は190cm。

・「優しさ」ともてはやされる人間性が生理的に大嫌いで、人間性や人道を全否定した言動が目に余る。
パシココに関しては「人間の域を超えた何か」として畏怖と崇拝の対象としている。

・粗暴な性格故に馬鹿と思われがちだが、知能は低くなく無駄に器用で鋭い部分があり、復讐や嫌がらせのためなら手間を惜しまず、敵としても味方としても非常に厄介。

・「クラブモン」と名付けられた、黒毛のコメンバイをペットにしている。
クラブモンの飼育には不自然なまでに金がかけられており、給料の半分以上がクラブモンに注がれているとの噂も。

・「シェーレ」と呼ばれるアーマーリングを人差し指と中指に装着しており、指で弾いて起動すると、カニの鋏のような武装となり、腕を覆う。
人差し指は切断に特化した鋭い鋏の「シュナイデン・シェーレ」、中指は打撃に特化した重く硬い装甲の「シュラーゲン・シェーレ」。

・血のような、磯のような、ほんのり生臭い匂いがする。

【セリフ】
「腐った眼(まなこ)からひり出されたサルどもがァ!てめェらのザコシッポ挟み潰してやらァ!!」
「毛の生え揃っていねェスベマンどもが!!ミソ無しに存在価値は無ェ!!ブックラすぞ!!」
「面倒なことはゴメンだ、オレはドロンするぜ」

【関連アイテム】
・鋏

【キーワード】
・カニ
・無差蔑
・暴力二番手
・癌座-゛
・0622

マイヤーの暴言一覧

「ハカリ」「モトマ」「アウトベース」「テッポウ」
「頭のおかしい異常者」という意味で使われる。見出しは表現が軽い順に並べている。
・例
「テッポウみてェな目で見てンじゃねェ!テッサにされてェのか?!」
「スベマン」
「未熟者」という意味で、主にマイヤーの部下を叱責する時に使われる。
・例
「毛の生え揃っていねェスベマンどもが!」
「ネリ」
目の付け所が悪い人に向けて使われる言葉。
「計画が日の目を見ることなく中止される」という意味で「ネリ入り」と表現されることもある。
・例
「どこ見てンだネリ女郎!!」
「ヒューパンジー」「エテブタ」「トンパン人」
人類(主にイールデ人)に対して使われる別称。
マイヤーは全ての人間を分け隔てなく嫌悪しているが、「全ての生物は平等で対等である」と考えるパシココはこの表現を特に厳しく否定している。
「ブックラす」
相手への強い殺意を表現する言葉。
命令形は「クラえ」。
「ブリドス」
皮肉や嫌味を言う人間を指す言葉だが、この言葉を使う相手のほとんどがマキナ。
・例
「ブリドスッてねぇと息もできねェのか!」

ファイトクラブ・クルービー 「オブキャンサー」

フィリア・クルスが防衛や交渉の場面でやむを得ず武力を行使する際に出動する武闘派サキュバスの集団で、所属クルービーの数は総合セクションの次に多い。総称の由来は「有象無象の淫らな悪性腫瘍」という意味らしい。

全部で52の班に分けられて、トランプカードにちなんだ班名を与えられ、以下のメンバーは、そのうちの精鋭部隊「♣︎K(クラブキング)班」に所属する者たち。

⚫︎クロッコ
マイヤーには劣るものの、腕っぷしの強い剣士のサキュバス。
真面目な性格であるが故に、マイヤーからは事務仕事を押し付けられ、周囲からは厄介ごとの巻き添えを喰らってばかりいる。
甘党。

⚫︎ベッチカ
レトロな世界で生まれたサキュバス。
真っ赤な口紅がチャームポイント。
骨格の全てが関節になっており、鞭のようにしなやかな体で踊りながら歌うのが好き。
ファッションの趣味やものの考え方が古い。

⚫︎ウォービッヒ
野性的な性格のサキュバス。
男子中学生のような下品なノリで笑う、親しみやすさのある人物だが、仕事となればたとえ親しい相手でも躊躇なく攻撃できる、公私のハッキリした人物。
ステゴロでの戦闘を好み、オブキャンサーの中ではかなり腕が立つ方だが、うっかり不用意な発言をしてマイヤーに首を飛ばされることが多い(物理)。
でっかい犬が好き。

⚫︎バンミスキー
ハイライトがないタレ目のおっとりした性格のサキュバス。
究極のマゾヒズムが根底にあるサディストで、強い痛みを返してきそうな相手を選んで攻撃したがる。
暇な時は自分の腹を殴っている。

⚫︎カーシニゼーション・クララ
通常のツツイ・クララを戦闘用に転用した精鋭モデル。
性格は変わらないが、瞳の色が赤くなり、命令があれば命を奪うことになんの躊躇も持たず、自身の損傷や死を一切恐れない特攻型の戦闘マシーンとなる。
質より量が必要な場面や、武力セクションのクルービーの人員が足りない時に導入される。
「サツイ・クララ」や「サツリ・クララ」なんて呼ばれることもある。

技術セクション:サイバーチェスナット

フィリア・クルゥズのシステム管理や医療設備等の技術的なサポートを担っている部署。
業務の難易度が高く、脳や体をサイボーグ化していないとまともに追いつけず、主任に酷くいびられる。

【テーマ・デザインモチーフ】
⚫︎浅葱色
⚫︎サイバーパンク
⚫︎作業服
⚫︎スポーツウェア

【栗龍】デア・エクリウス・マキナ/Dea Éclius Machina

身長:199cm(カスタムによって異なる)
一人称:アークシ
性格:適当な物言いで煽りっぽい。ハラスメント気質。
好きなもの:車、エクレア、チョコミント、アニメ。
趣味:嫌味研究。
大事にしているもの:合理性、見栄、派手さ

【詳細】
・全身をサイボーグ化しているサキュバス。
フィリア・クルスの技術管理を統括しているほか、船外で命を落としたクルービーの魂を回収する「ソウル・ハーヴェスター」という飛行船の護衛も行っている。

・全身がカスタマイズ可能なパーツで構成されており、下半身を戦車にすげ替えることもできる。
ファッション感覚で、肩に小型追尾ミサイルや、腕に銃を仕込んだり、精密センサーアンテナを装備しているため、非常に予算を食う。

・横長のディスプレイがついたマスクを着用しており、そこから出る機械的な声に合わせて絵文字や波形などのアニメーションが再生される。
マスクを外しても喋ることはできるが、口を動かさずに喋るため、かなり不気味。

・普段はギャルっぽい口調や、往年のアニメキャラのセリフ、ネットミームを彷彿とさせる適当な会話でふざけているが、機嫌を損ねると北国の方言が少し混じった冷徹な口調に変わる。
「マキナ語録」とも称されるふざけた口調で話すのは、彼女にとって「どうでもいい」と判断された相手であるため、マキナに馴れ馴れしく接されている時はむしろ見下され、距離感を置かれている証である。

・彼女の本質は非情なまでに合理性を重視する性格で「技術を最速で進化させるのが戦争とエロ」を座右の銘としている。


・栗の花のような匂いがする。

【セリフ】
「全国のオタッ君のみなさ〜ん!ボヤッとしてんな?マキナ様の登場だべぇ〜!」
「まーた極端なこと言いやがって。頭2ビットしかねーんか?こちとら無数の0と1の組み合わせでおめーの何万倍も複雑に物事考えてんですがぁ?!」
「やらいでかーッ!発破64ッ!ポチッとな」
「回答要求。質問コード:OCA10」
「作戦完了。センドコード:NDK-8E47-8B9B」

【関連アイテム】
・戦車
・毬
・歯車

【キーワード】
・クリ
・サイバー
・幻想自我
・35.3455km

マキナの武装一覧

ディスプレイマスク
マキナが常につけている、ガスマスクのような見た目の感情表現ツール。
会話に合わせて牙が動くなどのアニメーションが再生されるほか、言葉だけでは足りない情報を補うなどの役割がある。
また、「スキップ可能まであと◯◯分」のテロップがある動画広告を突然表示して相手との会話を中断したり、「焼き芋」の絵文字を表示して相手を煽ることもある。
ひどく驚いた時はブルースクリーンになり、睡眠・覚醒時は古いパソコンを彷彿とさせる効果音が鳴る。
OS名は「Patagium XP」。

マスクを外しても、喋りと口の動きを連動させずに話すことができる。
肩部小型ミサイルポッド カゼキリ
肩に収納された小型ミサイルポッド。
マルチロックオンシステムで複数のターゲットを捕捉し、クレヨンサイズのミサイルを発射する。
誘導性能・威力ともに魔力に依存した兵器であるため、魔力が枯渇しているとろくに効果を発揮できない。
垂直発射式凍結ミサイル アイス・キュクロプス
背中に装備する遠距離低温ミサイル兵器。
発射すると高くまで上昇し、手前の障害物を飛び越えてロックオンした目標の頭上目掛けて襲い掛かる。
重量があるため、上昇速度は遅く「鈍亀」とも呼ばれる。
そのぶん威力は高い。
アームキャノン ディメンショナルシーフ
前腕に格納されている銃。
射程距離は短いが、0.3秒での早撃ちが可能。
脚部搭載爆弾 ニー・ボンバー
大腿部から装填した爆弾を膝から放ち、上空から落として爆撃する。
爆破範囲は広いが射出機能はないため、地上や近距離では使えない。
レーザースナイパー 浪越・ワルサー・ティーン
圧縮した空気を銃弾として放つ大型狙撃銃。
殺傷能力のある高出力モードから、指圧程度の威力に抑えた低出力モードがある。
高出力モードは反動も大きく、狙撃手の背後に不用意に立つと衝撃波で吹き飛ばされるため、マキナは使用時に「あーくしの後ろに立つな」と計画する。
「浪越」という文字がペイントされており、その上には7354とルビが振られている。
エネルギースラスター ウィング・アッシャー
マキナの背部に飛膜の代わりとして装備されている飛行ユニット。
機嫌がいいと「ウィーンガシャン!ウィーンガシャン!飛びます飛びます!」とふざけながら飛ぶ。
換装下半身アタッチメント 伽龍(ぎゃりう)戦車 タイラント・サキュバスEX
マキナの上半身と合体する戦車。
巨大な主砲「ザ・ビッグ砲」から放たれる砲撃は、700キロ先の目標と、フィリア・クルスの予算を容赦なく吹っ飛ばす。
アークシステム・コア
マキナの胸部に格納されている動力源。
過剰負荷などで高温になると自動的に胸部が展開し、緊急冷却のためにコアが露出する。
マキナは「アークシのアークシステムがー、」というギャグをよく口にする。

サイバーチェスナット・クルービー「C.C.MARRON」

この部署に所属しているサキュバスのほとんどが体にサイボーグ手術を施しており、稀に体の99%以上を機械にしたほぼアンドロイド状態の者もいる。
名前の「マロン」は栗ではなく「青いザリガニ」を意味しており、赤い蟹のマイヤーからは嫌われている。

⚫︎メガライク
生意気な態度の小柄なサキュバス。
よくマイヤーの怒りを買って壊されている。
機械いじりが得意であるほか、趣味の占いで他のクルービーを元気付けたりと、何かと面倒見が良い。

⚫︎DJ B.B.
フィリア・クルゥズのBGM担当。
龍の接客(という名の戦闘)時など、必要に応じて各セクションやフロアのBGMを切り替える。
作曲はマキナであることが多く、サイバーチェスナットなどのマキナ周辺ではマキナの趣味のファンコットやブレイクビートが流れている。

⚫︎カイトン
フィリア・クルスでは珍しいマリニアン系獣人のサキュバス。
知性が高い。

⚫︎ブルート/ブルーノ/ブルータス

⚫︎Λ.IO(ラムダ・イオ)
容姿や振る舞いに加え、淫魔として重要な臓器もちゃんと女性のものだが、本人は男であると主張している。性自認が男の女性というわけではなく、元々中性的だった男の体をベースに手を加えた、自称「究極の男の娘」。
彼に残った男の要素は「ボク」という一人称と、少ししっかりした肩周りの骨格のみなため、女性しか人間として認められないフィリア・クルスでも「でたらめなことを言っている女」と思われるだけで済み、クルービー唯一の男となっている。

⚫︎ポジマイヤー
マキナがマキナへの嫌がらせのために作った、マイヤーそっくりの模造アンドロイド。髪は白く、赤い部分が緑色になっている。
口調は本人同様強いものの、本来の暴力的なマイヤーとは対照的に、他人に優しく命を大切にすることから、「反転したマイヤー」として「ポジティブ」の名を与えられた。なお、本人は自分が「ネガ」扱いされたことで非常に憤っており、ポジマイヤーを見つけ次第破壊している。

魔術セクション:ミルモルタル

科学技術では補えない問題を魔術の側面からアプローチするために設けられている部署。
魔術において必要とされる特殊な呪物を収集した結果、異常性癖のサキュバスばかりの陰気な部署となっている。

【テーマ・デザインモチーフ】
⚫︎紫色
⚫︎ゴシックホラー
⚫︎ドット

【臼龍】ミルキウス・Ω・ペイズリー/Milkius Paisely

身長:204cm
一人称:ウチ
性格:無口で気が小さい。しかし頑固者。
好きなもの:パシココ、宝石。
趣味:コレクション、テレビゲーム。
大事にしているもの:パシココへの信仰心。

【詳細】
・魔術セクションの主任であり、「蜂龍神教」の教祖でもある。
技術セクションでは手に負えない案件を請け負う役割を担うほか、組織における儀式や祈祷などを司っている。

・寡黙で体格が大きいことから、気難しい人物と思われがちだが、その性格は自分のことを気が小さいと思っている小心者。あまり自分からは喋らないが、口を開けばうわずった声で吃りながらごちゃ混ぜの方言で喋るという面もある。
そんな彼女もやはり淫魔なので、ひとたび感情が昂れば抑えが効かなくなる。
彼女の胸を見て「奇形」と口にした者の声を聞くと、マイヤーでも守るような規律を無視して相手の頭に杵を振り下ろす。

・昔は体が小さく魔術も使えなかったが、パシココから「ローヤラクト」という成長増進物質を与えられ続けたことで、大量に魔力を蓄えた大きな体格となった。
そういった経緯からパシココに大きな恩を感じており、やがて崇拝の念へと変化した。

・魔術により培った餅のような体で自在に容姿を変化させることができ、にこの能力を使った潜入任務を命じられることもあるが、人見知りかつ口下手なので命令が出るたびに嫌な顔をする。

・様々な異常性癖を持つ者がいるミルモルタルの中でも最も性癖の守備範囲が広く、歪んでいる。
ミルモルタルは人手こそ少ないが、特殊性癖専門部門のような役割もあり、捕らえた搾蜜対象者が特殊性癖を持っていた場合、構成員たちでその対応をすることも多い。

【セリフ】
「い、急いでずらかるズラ!」
「う、ウス!ウチにまかせるズラ!」
「お、オバナは黙って…!」
「むん………ッ(威圧感を放つ)」
「むん……(しょんぼり)」

【関連アイテム】
・杵
・縦笛
・万年筆

【キーワード】
・木臼
・王乳
・笛吹き

ペイズリーの魔術道具

どんつ杵
ペイズリーが常に持っている杵のような杖。
魔術に使用するためのものを、無理やり物理攻撃用にも使っている。
召喚札
サキュバスの魔力を消費せず、単体で人や物を召喚できるお札。
他セクションのクルービーにも売っている。
グレードや種類によって召喚できるもののスケールが異なり、マイヤーは「一々選ぶのはメンドくせェ」と、いつも1枚300万ヘキサの最上級の召喚札を購入している。
修復薬
高価な回復薬。
摂取すると細胞の活性化が急激に早まり、損傷した部位を急速に再生させる。
しかしそのぶん体への負荷も大きく、再生箇所が熱を持って痛み出すため、早急な回復が必要な武力セクションが経費で購入している。
それ以外のほとんどのクルービーは、技術セクションの医療チームによるサイバネティック手術で失った部位を補っている。

ミルモルタル・クルービー「カンモク」

能力を問わず、特殊な感性を持ったサキュバスが配属される、ハニークイーンとは真逆の性質を持つサキュバスの巣窟。
四つの部署の中で最も人数が少ないぶん構成員の個性が尖っており、意外と多様性に秀でている。

⚫︎ゴヨネイ
ミルモルタルの幹部補佐官。
自分を「クソ淫魔」とひたすら下卑するサキュバスで、ゴミのように扱われると悦ぶ。
陰気な見た目の割に体つきがよく、ボロ雑巾のように扱われながらも大量の精蜜を収集するなど、淫魔としての成績は良いことからパシココに幹部クラスへの昇格を提案されるが「自分のようなクソ淫魔にはあまりにももったいない」と辞退している。

⚫︎ゴリアン
目つきが危ないお嬢様キャラの淫魔。
薬品作りに熱中し、特により強い猛毒を作り出すのが趣味。
他にも媚薬や傷薬の研究も得意。

⚫︎ホーシュ
よく酔っ払っている サキュバス。
ガサツで陽気でマイペース。
フィリア・クルスではクルービーの健康管理の面から飲用のアルコール類を取り扱っておらず、ホーシュは自分で酒を作っている。

⚫︎ミルキウス・ファルス
ペイズリーが趣味と実験台を兼ねて作った"おやつ"のインキュバス。
母であるペイズリーに強く依存するように教育されている。
母親以外との接触を嫌がる性格で、それを面白がるマイヤーからいじめられることもしばしば。

その他

⚫︎魚「アマノツカイ」
時空の狭間を泳ぐ、ヒトの顔をしたオレンジ色の体の長い天使。パシココ達はこれを魚と呼んでいる。
メスは穴に大量の卵を産みつけ、オスが同じ穴に大量の精子を発射する。この性質をパシココは趣味に利用している。
また、オスの精巣は「ダイダイ」と呼ばれる珍味で、パシココはこのダイダイの軍艦巻きが大好物。捕まえたアマノツカイのダイダイのほとんどを食べてしまう。

⚫︎「6」という数字
蜂の巣の六角形からなるハニカム構造をパシココは「強さ」や「結束力」の象徴とし、フィリア・クルスでは「6」を基準とした単位が多く用いられている。
重さや長さは約1/6の「ヘキサグラム(メートル)」と数え、1週間は6日単位といったものとなっているため、異世界から加入した元異種族のクルービーはまず単位を覚えることに苦労している。

⚫︎飼育区画「アーク」
フィリア・クルゥズの中には、技術セクションが管理している、動植物飼育区画が存在する。
そこには人権を捨てて「動物」に成り下がった人類を飼育する区画がある。
男女で飼育施設は区別されており、男性は後述する「花園」で、オバナとして生活する。
人権を捨て、フィリア・クルスの活動に貢献しないという選択をした女性は「有限天国」という施設で、エンゼル・クララの介護を受けながら余生を過ごす。

⚫︎オバナ
フィリア・クルゥズに乗り込んだ人類のうち、女性は「人間」として権利と労働の義務を得るか、義務と権利を捨てて「動物」として余生を過ごすか選択できる。
しかし一般の人間よりも高い体力を有する蜂魔族の社会にとって人類男性はいよいよ価値がないものであり、乗船すれば「動物」として飼育される運命の一択のみとなっている。
飼育に適切な肉体にするため、身体改造処置によって頭から花を咲かせた熊のような外見と変わる。
この状態を「オバナ」という。

オバナの飼育区画は通称「花園」と呼ばれており、ベッド、水道、トイレ、パソコンのみが設置された「人類の生活を模倣したような空間」で飼育される。

ここでの生活は2種類ある。
ひとつは、動物として部屋に閉じこもってフィリア・クルスの用意したコンテンツのみが享受できるパソコンで搾蜜まで時間を潰す生活。
労働や他人との関わり合いはないが、それ以上の自由はなく、体を動かさない不健康体の蜜は価値がないため、搾蜜作業も廃棄前提でツツイ・クララのみがおこなう。
最低限の人間すら持たないため、ある日突然人体実験のサンプルとして使われる可能性もある。

もうひとつは、肉体労働ありの生活。
パソコンで「擬似人権借用申請」を提出することで、個室から出てる権利を与えられる。
給料はなく、ミソジニストの新人クルービーの鬱憤晴らしの標的にされることもあるが、食事の種類が少し増えたり、事前告知される人体実験の拒否権取得など、少しは人間らしい生活を送ることができるようになる。

⚫︎食文化
フィリア・クルスの全てのサキュバスが、蜜を主食としているわけではない。
サキュバスに転生したばかりの元他種族人や、蜜以外に必要な栄養素を有するサキュバスなどは、普通の人間と同じような食事を取る。

【精餅】
蜜慣れしていないサキュバスが栄養失調にならないように作られた餅。
乾燥させれば保存食にもなる。

【パパド】
食堂で食券を出すと無料で出てくる豆の煎餅。
これを提供するようになってからは、待ち時間に腹を空かせて暴れ出すクルービーの数が非常に少なくなった。

【タンザク】
オレンジ色に白い縞模様の入った肉の切り身。
活動停止したり、十分なパフォーマンス性能を発揮できなくなったツツイ・クララを解体して作る。
味はサーモンに似ている。

【マコトノヨサ】
デラウェアほどの大きさのある魚卵。
クララたちが漬け込み調理をしているという。
あまり船内では見かけることの少ない食べ物で、作られた品のほとんどは船外の一部の愛好家に提供されているらしい。

⚫︎フィリア・クルスにおける「死」の扱い
クルスの構成員は外からの勧誘以外は全てパシココから産まれてた者で、命を落としても彼女らの魂がパシココの元へ戻ることができれば、再び産み直すことができる。
そのため、パシココ含む全ての構成員の命の重さは軽いものとして社会が構成されている。
パシココは「死は意味のあるものでなくてはならない」と考えており、後に残るものが何もない無意味な虐殺は許容しないが、反対に命を落とすことでこなせる仕事や「食品や素材として残るものがある」ならば、その死は世界に貢献する素晴らしいものという思想を貫いている。
この価値観が基本の世界で自我を保ち続けることは苦痛を生み出す要因でしかなく、"適応"が完了したクルービーは、人間のように高い能力を持ちながら、家畜のように深く物事を考えないようになる。

フィリア・クルス 用語集

【アンコレクト】
身体や脳に不完全な部分がある者に対して使われる言葉。アンコと略されることも。
平等第一主義のパシココはアンコレクトな状態を疾患と同列のものとみなしており、他の世界なら個性として許容されるものであっても、フィリア・クルスでは強制的に脳改造やサイボーグ手術の対象となり、それでも改善が見込めない場合は間引きされる。
このことを知った異世界人の多くは差別的だと批判している。

【オバナ】
捕獲したヒト族のオスの総称。
サキュバスのエサとなる蜜を搾り取るために人権を剥奪され、船内の生物飼育研究区画で「動植物」と同じカテゴリーで"適切な環境下"で"飼育"されている。

【かあいい】
下位存在に対して使われる言葉。「かわいい」は愛らしいものに使われる言葉に対し、「愚かだが嫌悪するには取るに足らない存在」に対して使われる。

【空振り屋】
計画が立て続けにうまく行っていない状態の人に使われる言葉。
(例)「アレに関しては完全にパシココ様の空振り屋だよ」

【気持ちいい】
ポジティブな表現に多用される汎用性の高い言葉。

【気持ち悪い】
淫魔達にとって最大の侮辱用語。
マイヤーですらこの言葉を滅多に使わず、「キショい」といった程度の表現にとどめているほどの強い表現の言葉。
クルービーの誰一人として、パシココがこの言葉を使ったところを見たことがないという。

【クルービー】
配下の総称。特に数の多い働き蜂の下級淫魔に使われる。

【コレコレコッコ】
パシココや彼女の部署に所属するクルービー達がよく使う言葉。
「これぞコレクト!」から派生した言葉らしく、パシココの正当性や存在そのものを崇め、指令に同意する返事として使われるようになった。
他の部署にはほとんど浸透していない。

【精蜜(せいびつ)】
生物から搾り取る体液の呼称。淫魔達のエネルギー源。クルービーは腹部にある貯蔵袋に搾り取った蜜を溜め込み、船でパシココに徴収される。

【チュンチュン】
パシココがよく使う表現。その場その場でかなり適当に使われるため、定まった意味はない。

【ツツイ案件】
収監したオバナのうち、健康状態に問題を抱えていたり、指示を拒否したり暴れて抵抗するなどで人間(クルービー)の手に負えない個体と判断された場合、量産型人造人間(ホールロイド)のツツイ・クララをあてがうことをいう。
ツツイは自我を持たず、どんな相手でも笑顔で介護できることから、転じて人間として認められないほど出来が悪い相手に対し「ツツイさんを3人ほどおつけいたしますね〜!」「あなたツツイさんと暮らしてるの?」といった応用を効かせた侮辱も存在する。

【バチカニ】
クルービーの間で「バチクソ確かに」の意味で使われている言葉。
「カニ」というワードから、マイヤーが言い出したとき思われがちだが、マイヤーは基本的に他人に同調しない性格の人間であることと、絶妙にダサい言い回しであることから、マイヤーのイメージダウンを企てたマキナ発祥の言葉ではいかという説がある。

【ヘキサ】
フィリア・クルスの施設内で使われている通貨の単位。
クルービーの時給は600ヘキサ。

【蜂魔族(ほうまぞく)】
フィリア・クルスが異世界でビジネスを行う際、「淫魔」という肩書きによって発生する滞りを解消するために使っている、もうひとつの種族名。
魔族に嫌悪感や差別意識のある人間からは問答無用で「虫」と呼び捨てられる。

【蜂龍神教(ほうりうしんきょう)】
一部の熱狂的なクルービーの間で発生した、パシココを本尊として崇める宗教。
彼女を称える合言葉は「デゥラーパン、ウンパッ、リマッ、リマッ!」。

【龍(リウ)】
最も高い地位の淫魔が持つ称号。
女王蜂であるパシココももこの称号を持つが、配下からの扱いは神に近い。

【矮雄(わいゆう)】
フィリア・クルスの文化におけるオスの存在は非常に小さい。
パシココの卵からごく稀にインキュバス(オスの淫魔)が生まれることがあるが、強く大きく成長することはなく、メスのクルービー達と同じ「人間」としてセクションへの所属は認められない。
オスとして生まれた淫魔は、オバナ達と同じようにサキュバスの活動に寄生しながら、その生涯を終えるまで蜜を搾り取られるだけの存在となる。
この矮雄という現象はフィリア・クルスだけに限らず、自然界でよく見られるものである。

【クルービー募集中!】


あなたもサキュバスになりませんか?
ヒトとして生きる苦しみを捨て
私たちとともに愛による世界平和を目指しましょう

淫魔への転生において
痛みや苦しみは発生しません(※1)(※2)(※3)
あふれる愛と快楽があなたを待っています

さあ、共に手を取り肌を重ね
人類総淫魔化プロジェクトに参加しましょう!

※1 武力セクションへ配属希望をする方を除きます。
※2 転生によりヒト族であった頃の記憶を若干喪失する場合がございますが、淫魔としての活動に支障はありません。
※3 クルービーになれるのはメスのみとなります。オスはオバナとして飼育されます。

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