にくる
「さらば下関!」
ポケットトッシュ
「バイチャ‼︎」
パシン
「早くから動くから夕方ぐらいには新横浜に着くよ」
マデンス
「夕飯はどうする? 駅で買ってく? 食べて帰る?」
にくる
「あ、新横ってさ、ラー博あるよね? 今日やってる? 何時までかな?」
マデンス
「えっ、今日もラーメン?」
にくる
「だってせっかく近くまで行くんだもん! 時間に余裕があるなら行きた〜い」
パシン
「ワタシは別にいいよ。あそこは行ったら行ったで楽しいし」
マデンス
「調べた。今日は行けるっぽいよ」
にくる
「やったー!」
マデンス
「なんかオリジナルのカップラーメンが作れるらしい」
パシン
「何それ?」
マデンス
「自分で具材やスープを決めて、パッケージも用意した画像を使えるんだって」
にくる
「えー面白そー! パシンこういうの好きじゃない?」
パシン
「いいかも…せっかくだから新幹線の中で描いてみようかな…?」
マデンス
「おっ、いいじゃん」
にくる
「がんばれー!」
タダイマッキン‼︎
パシココ
「おかえリキュー!」
マデンス
「なんでいるの?」
にくる
「新幹線の中で、今日帰るよーって連絡したら、一緒に新横のラー博に行きたいって!」
にくる・パシココ
「「ねー♪」」
にくる
「きました、ラーメン博物館!」
パシココ
「わーい! あ、まってください、羽コートの中にしまいます」
マデンス
「屋内だと邪魔になるから?」
パシココ
「そうです」
マデンス
「マイヤーさんはしまってなかったよね?」
パシン
「うん」
パシココ
「えー?! よくないですよそういうの! まわりの人の迷惑になります」
ポケットトッシュ
「チャルメラ~‼︎」
パシン
「オリジナルカップラーメン作るのってどれぐらい時間かかるかな?」
マデンス
「先に作っておいて、待ってる時間にラーメン食べるのがいいかな?」
パシン
「じゃあそうしよう。2人もそれでいい?」
にくる
「いいよー! パシンの作ったパッケージ楽しみ!」
パシココ
「えっ、何ですかそれ? パッケージ作ったんですか? えっえっ気になる」
パシン
「ここでQRコードを読み込んで…用意した画像で注文して…」
パシン
「あとは待つだけ。混んでないからすぐできるっぽい」
マデンス
「じゃラーメンは受け取ってからにしようか」
にくる
「こんな感じのやつが作れるんだねー。ココちゃんはやったことある?」
パシココ
「あたしが前に来た時はこんなのやってませんでした」
パシン
「できました! じゃーん!」
にくる
「ぅおぉーかわいい! マジにくる味!」
パシココ
「メンバイだー! かわいい!」
マデンス
「にくるちゃん、それ持って自分の肉が使われてると知った時の表情やってよ」
パシン
「ぶふッ!」
マデンス
「ヤバイって(笑)」
パシココ
「ふふ、かわいい〜」
マデンス
「かわいい?!」
にくる
「わかる? いいよね〜絶望顔!」
パシン
「YouTubeのサムネみたいな写真になったな…」
パシココ
「ラーメン屋さんはこの地下にあります」
マデンス
「おお、さっそくレトロな雰囲気だ」
にくる
「昭和だー」
にくる
「ほぁー! めっちゃ昭和だ?!」
マデンス
「ここがこうなってるの知らなかったの?」
にくる
「知ってたけど、実際に見るとより感動する!」
パシン
「いい…この雰囲気…たまらん…!」
パシココ
「ねぇねぇ、先にラーメン食べませんか? あたしお腹すかせてきたんです」
にくる
「あ、そうだね! ラーメン屋さんいっぱいあるけど、どこ行く?」
マデンス
「どこと言っても…あんまりよくわからないしなぁ」
パシン
「ワタシも」
パシココ
「あたし、おいしいとこいっこ知ってます。そこ行きましょう」
マデンス
「これって…」
にくる
「きのうマイヤーさんと食べたのと同じ店だよね?」
パシココ
「前に博多に行ったときにマイヤーさんに連れてってもらったお店なんですよー」
パシン
「ワタシ、マ族の人と食べたラーメン、今のところ全部この店だな…」
パシココ
「え、そうなんですか? やっぱりおいしいですもんね!」
パシン
「えっ? あ、まぁ…ハハハ」
にくる
「チャーシュー麺うま〜」
パシココ
「駄菓子屋さんに寄りたいんですよ。食後のデザートに」
にくる
「あるの? 駄菓子屋さん」
パシココ
「2階にあったはずです」
にくる
「いいよ、じゃそこ行こっか」
にくる
「おぉ〜っ、昭和な雰囲気!」
マデンス
「パシンこういうの好きなんじゃない?」
パシン
「すき…」
パシン
「ココちゃん何買ったの?」
パシココ
「ふふ、おもしろいものがありました。マイコスとスマホラムネです」
パシン
「マイコス…? あ、ココアシガレットみたいなやつか。ワタシも買ってみようかな…?」
パシココ
「ぅあ゛ーっ! マイコスかなりスースーします…! のどが…!」
マデンス
「撮りまくってるね。ぜんぶ作画資料?」
パシン
「使えそうだなと思うとつい撮りたくなっちゃうけど…でも撮るだけ撮って使わないなんてこともザラにある…」
マデンス
「資料ってそういうもんでしょ。容量の許す限り好きなだけ撮るといい」
パシン
「寺山修…! いや別人だコレ」
パシココ
「お友達ですか?」
マデンス
「そんなわけないだろう」
パシン
「寺山修司っていうワタシの好きな作家がいるんだよ。コレはそのパロディかな?」
にくる
「他にもそういう小ネタがあったのかなぁ、ぜんぜん気づかなかった」
にくる
「最後はみんなで記念写真!」
パシココ
「また遊んでください。博多のマイヤーさんにもよろしく伝えといてください」
マデンス
「いや博多から帰ってきたんだって…」