旅行会話録2025/02②「博多魔人と大牟田観光」

2025年02月18日 07:09

にくる
「あ、いた! やっと見つけた!」

マイヤー
「おッせーよ! 2階のキューポちゃんの見えるとこにいるっつったろ?」

マデンス
「わかんないよ、キューポちゃんそこら中にいるんだから」

マイヤー
「今日はアグいるか?」

パシン
「いるよ」

マイヤー
「おお! 貸せ貸せ! へへ、とりあえずメシ行こうぜ、ハラ減った!」

にくる
「でかーい!」

マイヤー
「オレの知り合いが団体でここに来た時によ、鉄板を埋め尽くす程デッケェ一枚を焼いたんだとよ」

にくる
「それって何人前なの?」

マイヤー
「確か6人前っつってたな」

にくる
「相当でかそー…」

店員さん
「ソースは甘口と辛口どちらにいたします?」

マイヤー
「てめェら甘口でいいか? オレいま甘いので食いたい気分なンだよ」

マデンス
「いいけど」

にくる
「いいよ」

パシン
「うん」

マデンス
「見た目の割に辛いの苦手なの?」

マイヤー
「甘いのが好きなンだよ九州人は。ンでよ、コレ食ったら銀座に連れてってやるよ」

にくる
「えっ? 銀座…?」

にくる
「ホントに銀座だ」

マデンス
「その前にひと文字あった形跡があるけど」

マイヤー
「中入ってみ」

パシン
「お、おぉ〜〜ッ……!!」

パシン
「いい感じに廃れている…」

マイヤー
「てめェらこういうの好きだろ?」

パシン
「いい…」

にくる
「うぉ! なんかすっごいマネキンがある!」

にくる
「裏までしっかり縛ってある」

マデンス
「そりゃ表だけ縛るのは物理的に無理だろう」

マデンス
「マイヤーさん、見てコレ」

マイヤー
「ン? 何だそれ? 手鏡?」

マイヤー
「はァ?! なンだてめェ?! ナメてンのか!!」

マデンス
「(笑)」

パシン
「本当によい廃れ具合…気に入った…」

パシン
「アグちゃん川いいねアグちゃん!!」

マイヤー
「…撮ったか? もういいか? ほら、早く返せ!」

パシン
「ワタシのなんだけどなぁ…」

パシン
「どうしようマデンス、マイヤーさんがなかなかアグちゃん返してくれない…」

マデンス
「帰るとき忘れるなよ」

にくる
「みてみて、あっちの空!」

マデンス
「景色はいいけど、海の近くって超寒いな…」

にくる
「きのう雪降ってたもんね! 下の方はまだ積もってるかな?」

パシン
「にくるちゃん、あんまり身を乗り出したら塀の下に落ちちゃうから気をつけて…!」

マイヤー
「心配すンな、もし落ちても生きてたら拾いに行ッてやるよ」

マデンス
「けっこう高さあるよ」

マイヤー
「イケるイケる! こンぐらいの高さ余裕だよ! おらッ!」

パシン
「えっ、ちょっ、マイヤーさん?!」

にくる
「降りてっちゃった…」

にくる
「駅ついたー!」

マイヤー
「お前ら晩メシはホテルか?」

マデンス
「こっちで食べようかなって思ってる」

にくる
「せっかく博多まで来たんだからラーメン食べたいよねー。どこで食べる?」

パシン
「去年ワタシがマイヤーさんと会った時に連れてってもらったのってどこだっけ?」

マイヤー
「一幸舎」

パシン
「そうそう! あそこ美味しかったんだよ」

にくる
「じゃあそこ行きたい!駅から近い?」

マイヤー
「たしか駅の周りに3つぐらいあッたはず」

パシン
「そんなに?!」

パシン
「わ…脚元に野生のラーメンバイがいる…!」

マイヤー
「そりゃいるだろ、博多なンだから。横取りされねェように気ィつけな」

マデンス
「そんなことある?」

にくる
「ラーメンうま〜い!」

にくる
「お別れの前にみんなで写真撮ろ! 集まって!」

パシン
「…みんな写ってる?」

マイヤー
「てめェらの腕じゃ短くて全員入りきらねェだろ、スマホ貸せ」

にくる
「あ、うん、お願い!」

パシン
「マイヤーさんのスマホの画面割れてたような…」

にくる
「えぇっ?! お、落とさないでね?!」

マイヤー
「マデンスてめェもッとコッチ来い! スキンシップが足りねェンだよオラァ!」

マデンス
「ぅわっ?!」

マイヤー
「また来いよてめェら! ひよ子買ッて帰れよ。横浜のパシココにもよろしくな」

マデンス
「うん、また」

にくる
「またねー!」

パシン
「あのー…ワタシのアグちゃん返してほしいんだけど…?」

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